赤十字の精神を体現した質の高い介護福祉士養成の歩み

介護福祉学科 学科長 教授 井上 善行

介護福祉学科 学科長
教授 井上 善行

本学は、全国の赤十字教育施設の中で唯一、介護福祉士を養成する短期大学です。私たちの教育の根幹にあるのは、赤十字の理念である「人道」です。これは人間の生命を尊重し、いかなる状況下でも苦しむ人に寄り添い、敵味方の区別なく救うという尊い精神です。学生たちはこの理念を胸に、日々の講義や演習、実習を通して高度な知識と技術を修得しています。また、仲間との絆や、実習先での利用者様との出会いを通じて、人として大きく成長することを目指しています。

平成8年の開学以来、30年を超える歴史と伝統の中で、1,100名を超える卒業生を輩出してきました。現在も多くの卒業生が県内外の第一線で活躍しています。特に、介護福祉士国家試験においては、義務化以降「全員合格」を継続しており、確かな教育実績を築き上げてきました。地域の介護関係機関から寄せられる厚い信頼は、本学の教育活動が「赤十字理念の具現化」として社会的に高く評価されている証でもあります。

介護福祉士の使命は、高齢や障害により助けを必要とする方々が、幸せな人生を諦めることなく、自分らしく豊かな暮らしを送れるよう支援することです。それは同時に、ご家族が自身の生活を犠牲にすることなく共に歩める社会を実現する、極めて公共性の高い、社会に不可欠な仕事です。そのため本学では、身体的な介助にとどまらず、日常生活全般を支える「生活支援のプロ」としての専門教育を行っています。高い倫理観を持ち、心を通わせ、相手の苦楽に共感できる――そんな熱意と専門性を兼ね備えた人材の育成に、私たちは全力を注いでいます。

本学が積み重ねてきた教育プログラムは、介護実践の現場において確かな糧となっています。長きにわたり蓄積された本学の教育的・社会的資産は、これからの時代においてさらに多大なる価値を有するものと確信しています。